マオナガ
Alopias vulpinus
和名 | マオナガ (真尾長) |
英名 | Common Thresher |
学名 | Alopias vulpinus (Bonnaterre, 1788) |
目 | ネズミザメ目 (Lamniformes) |
科 | オナガザメ科 (Alopiidae) |
属 | オナガザメ属 (Alopias) |
保全状況 | VU(Vulnerable) - 危急種 |
By NOAA Fisheries Apex Predators Investigation - http://na.nefsc.noaa.gov/sharks/thresher.html, Public Domain, Link
説明
マオナガは、ネズミザメ目オナガザメ科に属するサメ。オナガザメ類では最大で、全長6m以上になる。世界中の熱帯から亜寒帯海域の沿岸から外洋まで広く分布する。
小魚などを尾鰭で攻撃し、捕食する。繁殖速度を上回る過剰漁獲により、世界中で数が減少している。
分布
水深:0m ~ 650m
高度回遊性であり、世界中の熱帯から亜寒帯海域まで広く分布する。
日本での分布
特徴
オナガザメ科の最大種であり、最大で全長760cm、体重348kg。体型は流線形。尾鰭は胴体とほぼ同じ長さがある。
背側の体色は灰色から黒色で、青みがかっている。体側はメタリックシルバー、もしくは銅色。腹側は白色。
外見はニタリと非常に類似しているが、腹側の白色帯が胸鰭基底の上まで伸びるかどうかで区別が可能。
生態
世代: 約25.5年沿岸から外洋まで生息する。海表面近くにいることが多い。幼魚は温帯の沿岸域で過ごす。
主に外洋性浮魚類、その他底生性魚類やイカ、タコ、甲殻類、まれに海鳥も捕食する。
長い尾鰭は捕食行動に関与し、小魚などを叩いて気絶させたり致命傷を与えると考えられ、また魚の群れを寄せ集めるとも考えられている。
繁殖
胎生。胎盤を形成しない卵食型。妊娠期間は9ヶ月。産仔数は通常2〜4尾で、毎年出産する。
産まれたときのサイズは114〜160cm、5〜6kg。3〜8年で成熟し、寿命は45〜50年と推定される。
利用
マグロ延縄などで混獲され、肉や鰭、皮、肝油が利用される。スポーツ・フィッシングの対象にもなる。
出典
(最終更新 2021年04月29日)