サンゴトラザメ
Atelomycterus marmoratus
和名 | サンゴトラザメ |
英名 | Coral Catshark |
学名 | Atelomycterus marmoratus (Anonymous [Bennett], 1830) |
目 | メジロザメ目 (Carcharhiniformes) |
科 | トラザメ科 (Scyliorhinidae) |
属 | サンゴトラザメ属 (Atelomycterus) |
保全状況 | NT(Near Threatened) - 近危急種 |
説明
サンゴトラザメはトラザメ科に属するサメの一種。人には無害で、家庭水槽でも飼育しやすい。
生息地の破壊が続いているため、IUCNは保全状況を準絶滅危惧としている。
他の小型のサメより攻撃的で、口の大きさよりかなり大きい相手を捕食しようとすることもよくある。
分布
水深:m ~ 15m
パキスタン・インドから東南アジア・台湾・フィリピン・ニューギニアまで見られる。北限は琉球列島。
底生で、15mより浅い沿岸のサンゴ礁に一般的に見られる。
日本での分布
琉球列島
特徴
最大で70cmになる。体は非常に細いが頑丈で、円筒形をしている。頭部は短くて細い。
頭と尾は短い。2基の背鰭は後方を向く。胸鰭はかなり大きい。
雄は独特な細長いクラスパーを持つ。
体色は灰色の背景に無数の明暗の点列があり、背鰭の先端や鰓裂の上に白い帯を作る。腹面は白。
生態
細長い体によってサンゴの狭い隙間に入り込むことができる。日中は狭い隠れ場所に潜み、夜間に小さな無脊椎動物や硬骨魚を食べる。
毎日同じ隠れ場所に戻ることができる。
飼育下では餌を横たわって待ち伏せ、射程圏に入った獲物に突進することが観察されている。
繁殖
卵生で、財布型の卵を2個ずつ海底に産む。卵鞘の一端は四角いがもう一端には2本の短い角があり、その先は短い巻きひげとなる。
出生時は10-13cmで、背面には明暗の垂直の縞を持ち、白黒の斑点があることもある。
雄は47-62cm・雌は49-57cmで性成熟する。
利用
小型で丈夫、外見が魅力的であるため家庭水槽での飼育に適していると考えられ、観賞魚としてよく取引される。肉・魚粉・肝油として利用されていると考えられるが、小さいため商業価値は限られる。
出典
(最終更新 2021年03月09日)