オグロメジロザメ
Carcharhinus amblyrhynchos
和名 | オグロメジロザメ |
英名 | Grey Reef Shark |
学名 | Carcharhinus amblyrhynchos (Bleeker, 1856) |
目 | メジロザメ目 (Carcharhiniformes) |
科 | メジロザメ科 (Carcharhinidae) |
属 | メジロザメ属 (Carcharhinus) |
保全状況 | EN(Endangered) - 絶滅危惧種 |
説明
メジロザメ属に属するサメの一種。ツマグロ・ネムリブカと並んで、インド太平洋のサンゴ礁で見られる最も一般的なサメで、特にドロップオフ周辺に多い。典型的なメジロザメ類の体型で、幅広く丸い吻・大きな眼を持つ。第一背鰭を除いた全ての鰭に黒い模様を持つこと(特に尾鰭の後縁)、2基の背鰭の間に隆起線がないことで他種と区別できる。全長1.9m程度。泳ぎは速く、夜間に活動的になり硬骨魚や頭足類を食べる。他種に対しては攻撃的だが同種には寛容で、日中には大きな群れを作る。胎生で、2年毎に1-6匹の仔を産む。雌は浅瀬で群れを作り、高水温によって胎児の成長を促す。威嚇行動は非常によく知られており、近づいた他種のサメやダイバーなどに対して、攻撃の前に通常とは異なる姿勢で特殊な行動を取る。人への攻撃も知られ、特に威嚇行動時には注意すべきである。多数の地域で漁獲され、繁殖・移動力が低いために減少しており、IUCNは保全状況を準絶滅危惧としている。
分布
水深:0m ~ 280m
インド洋・太平洋に生息する。インド洋では南アフリカからインド(マダガスカルと近隣の諸島・紅海・モルディブを含む)。西部太平洋では中国南部からオーストラリア北部・ニュージーランド(タイランド湾・フィリピン・インドネシアを含む)・中部太平洋の海洋島に分布する。
沿岸の浅海性で、60mより浅い場所で主に見られるが、最深で1000mまで潜ることが知られている。大陸棚・島棚上にある、澄んだ水と険しい地形のあるサンゴ礁の、潮流が当たる場所を好む。礁の外縁部のドロップオフ、特に流れの強い礁の谷地形付近でよく見られ、礁湖内には少ない。稀に、数km沖合の外洋域で見られることがある。
日本での分布
沖縄諸島
生態
世代: 約14.5年出典
(最終更新 2021年03月03日)