クロヘリメジロザメ
Carcharhinus brachyurus
和名 | クロヘリメジロザメ |
英名 | Copper Shark , Bronze Whaler |
学名 | Carcharhinus brachyurus (Günther, 1870) |
目 | メジロザメ目 (Carcharhiniformes) |
科 | メジロザメ科 (Carcharhinidae) |
属 | メジロザメ属 (Carcharhinus) |
保全状況 | VU(Vulnerable) - 危急種 |
説明
メジロザメ属に属するサメの一種。メジロザメ属で唯一、主に温帯に分布する。隔離分布しているため、いくつかの個体群に分かれているとみられる。
汽水・浅瀬から100 m以深まで幅広い範囲で見られる。
雌雄は別々に暮らし、季節回遊を行う。最大で3.3 mに達し、他の大型メジロザメによく似ている。
鉤形の上顎歯、一様なブロンズ色の体色、背鰭間に隆起がないことなどが特徴。
特に危険とみなされるサメではないが、襲撃記録はある。漁業や釣りの対象となって個体数が減少している。
別名… , Bronze Whaler
分布
水深:1m ~ 145m
メジロザメ属で唯一熱帯より温帯を好み、水温12℃以上の海域に生息する。
大西洋では地中海からモロッコ・カナリア諸島、アルゼンチン、ナミビア、南アフリカ、数は少ないがモーリタニア・ギニア湾、またはメキシコ湾。インド太平洋では東シナ海から日本(北海道を除く)・ロシア南部、オーストラリア南部のシドニー-パース間・ニュージーランドからケルマディック諸島まで。セイシェル・タイランド湾からも不確実な記録がある。東太平洋ではチリ北部からペルー、メキシコからポイント・コンセプション、カリフォルニア湾で見られる。アルゼンチン・南アフリカ・オーストラリア・ニュージーランドではよく見られるが、他の地域では珍しい。
湾・浅瀬・港など浅い場所によく出現するが、大陸棚外の外洋にも生息し、100m以深にも潜る。岩礁や離島でも見られる。
低い塩分濃度に耐え、河口や大河の下流でも確認されている。幼体は年間を通して30m以浅の浅瀬に生息するが、成体は沖合に生息し、春から夏にかけて沿岸に大群で現れる。
日本での分布
北海道を除く本州(北陸・関東以南)、四国、九州。
生態
世代: 約23.5年利用
商業漁業がニュージーランド・オーストラリア・南アフリカ・南米・中国などで行われており、混獲されることもある。刺し網・底延縄、稀に底引網や遠洋延縄で捕獲され、肉は食用とされる。
釣りの対象ともなる。
出典
(最終更新 2021年03月03日)