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ツマグロ
Carcharhinus melanopterus

和名 ツマグロ
英名 Blacktip Reef Shark
学名 Carcharhinus melanopterus (Quoy & Gaimard, 1824)
メジロザメ目 (Carcharhiniformes)
メジロザメ科 (Carcharhinidae)
メジロザメ属 (Carcharhinus)
保全状況 VU(Vulnerable) - 危急種

説明

メジロザメ属に属するサメの一種。インド太平洋熱帯域のサンゴ礁で最も豊富なサメのひとつ。
鰭の先端に黒い模様を持つことが特徴。
臆病だが、餌と間違えて浅瀬を歩く人を攻撃した例がある。
全国の水族館などで見ることができる。

分布



水深:0m ~ 75m
インド太平洋熱帯・亜熱帯域全域の沿岸

日本での分布
愛知以南の太平洋側、瀬戸内海

特徴

鰭の先端に黒い模様を持つことが特徴。全長1.6m程度。
体は頑丈な流線型で、典型的なサメの形。
吻は短くて丸く、幅広い。眼はある程度大きく楕円形。

胸鰭は大きくて細く鎌型で、先端は細く尖る。第一背鰭はかなり大きく、高い。第二背鰭は比較的大きい。
背面は淡い灰褐色で、腹面は白。臀鰭の上から体側を前方に白い帯が伸びる。
全ての鰭の先端に黒い模様がある。

生態

世代: 14.5 ~ 0年

主に浅瀬に生息する。幼体は浅い砂地を好み、成体はサンゴ礁の岩棚で最もよく見られる。
活動的で高速で泳ぐ、単独か小さな群れで見られるが、大きな"社会的"な群れも観察されている。
縄張りは狭く、あまり移動しない。活動的な捕食者で、主に小さな硬骨魚を捕食する。

繁殖

胎生で、産仔数は2-5。繁殖サイクルは半年、1年、2年と地域によってばらつく。
妊娠期間は7-11ヶ月。幼体は大きな群れを作り、成体より浅い場所で生活する。
産仔数は2–5(典型的には4)。
地域によるが、95cm-110cmで性成熟する。

利用

タイ・インドなどでの沿岸漁業である程度捕獲されるが商業的に重要ではない。
肉は食用にされ、肝油・フカヒレも利用される。
典型的な"サメ"の姿をしておりあまり大きくないことから、水族館で好まれるほか、エコツーリズムのダイバーにも人気がある。

出典



(最終更新 2021年03月22日)