ドタブカ
Carcharhinus obscurus
和名 | ドタブカ |
英名 | Dusky Shark |
学名 | Carcharhinus obscurus (Lesueur, 1818) |
目 | メジロザメ目 (Carcharhiniformes) |
科 | メジロザメ科 (Carcharhinidae) |
属 | メジロザメ属 (Carcharhinus) |
保全状況 | EN(Endangered) - 絶滅危惧種 |
By Happy Little Nomad from Everywhere, Anywhere - Sharks At Seaworld, CC BY-SA 2.0, Link
説明
メジロザメ属に属するサメの一種。メジロザメ属では最大。全世界の熱帯・暖帯沿岸の深度400m以浅に分布し、長距離の回遊を行う。
分布
水深:0m ~ 500m
世界中の熱帯-暖帯海域に不連続に分布する。
日本での分布
静岡・愛知以南の太平洋側。
特徴
流線型の体、短い吻、長い鎌型の胸鰭、背鰭間の隆起が特徴。背面はブロンズから青みのかった灰色、腹面は白。体側に淡い筋が伸びる。鰭、特に胸鰭下面と尾鰭下葉は先端ほど黒くなる。
生態
世代: 29.8 ~ 38年波打ち際から大陸棚外縁・外洋まで様々な環境に進出する。
高度回遊性で、成体は幼体より長距離、最大で3800kmを移動することが記録されている。
成体は頂点捕食者であり、食性は非常に多様である。
成体に天敵はいない。幼体はシロワニ・ホホジロザメ・オオメジロザメ・イタチザメなどの餌となる。
繁殖
胎生で、22-24か月の妊娠期間を経て3-14匹の仔魚を産む。繁殖周期は3年だが、雌は雄の精子を貯めておき、妊娠に適した状況を選ぶことができる。成長は遅く、性成熟まで20年かかる。最も成長の遅いサメの一つ。
利用
鰭が大きく、輻射軟骨の数も多いためふかひれとして人気が高い。肉は生・冷凍・干物・塩漬け・燻製、皮膚は革製品、肝臓は肝油に加工されて取引される。
出典
(最終更新 2021年03月27日)