ニホンヤモリザメ
Galeus nipponensis
和名 | ニホンヤモリザメ |
英名 | Broadfin Sawtail Catshark |
学名 | Galeus nipponensis (Nakaya, 1975) |
目 | メジロザメ目 (Carcharhiniformes) |
科 | ヘラザメ科 (Pentanchidae) |
属 | ヤモリザメ属 (Galeus) |
保全状況 | DD(Data Deficient) - 情報不足種 |
説明
日本と台湾沖の北西太平洋に生息する小型(体長80cmまで)の深海性のトラザメ科のサメ。2000年代前半には日本沖でよく見られ、現在も深海底曳網でよく捕獲されている。
また、台湾では割と普通に見られる。
分布
水深:150m ~ 840m
本州南東部の相模湾から東シナ海までの北西太平洋に分布し、琉球列島や九州・パラオ海嶺にも生息している。
日本での分布
本州日本南東部から琉球諸島
特徴
体長~80cm。体は細身でしっかりしており、頭部は体長の5分の1以下。
鼻はやや長く、扁平で先が尖る。目は大きく横長の楕円形。口は大きく、長くて広いアーチ型をしており、口角には発達した溝がある。
尾鰭の上縁には、拡大した歯列が鋸歯状に並ぶ紋がある。
上面は暗灰色で、体と尾に沿ってかすかな暗色のサドルが連続している。
下面、口の中、胸ビレと背ビレの後縁は白い。
成魚のオスは、臀鰭の先まで達する非常に長いクラスパーを持つ。
生態
底生で、水深150~840mの大陸や島の斜面に生息する。様々な骨魚類、頭足類、甲殻類を食べることが知られている。
繁殖
雄は体長51~62cm、雌は体長55~61cmで性成熟する。卵生。卵鞘は壺型で、長さ約9cm、幅約2cm。
雌は年間を通して産卵するが、12月と1月にピークを迎える。
出生時のサイズは約13cm。
利用
深海の底引きトロールや延縄漁業で混獲される。日本では廃棄されるが、台湾では人間の消費や魚粉のために利用される。
出典
(最終更新 2021年04月29日)