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コモリザメ
Ginglymostoma cirratum

和名 コモリザメ
英名 Nurse Shark
学名 Ginglymostoma cirratum (Bonnaterre, 1788)
テンジクザメ目 (Orectolobiformes)
コモリザメ科 (Ginglymostomatidae)
コモリザメ属 (Ginglymostoma)
保全状況 DD(Data Deficient) - 情報不足種
Public Domain, Link

説明

テンジクザメ目に属するサメの一種。コモリザメ属の唯一の種。

分布

沿岸
遠洋
沿岸
河口


水深:1m ~ 130m
西部大西洋のロードアイランド州からブラジル南部(カリブ海諸島部を含む)、東部大西洋のカメルーンからガボン(おそらくその北側のアフリカ沿岸)、東部太平洋のバハカリフォルニア南部からペルーに分布する。

特徴

全長3m程度。最大で430cmの報告がある。
頭部は丸く、口は眼よりかなり前方に位置する。
鼻孔には1対の髭がある。噴水孔は小さい。
背鰭は大きく丸みを帯び、第一背鰭は第二背鰭・臀鰭より大きい。
尾鰭は長く、全長の1/4に達する。
体色は黄褐色から灰褐色。

生態

世代: 約25年

熱帯から亜熱帯の大陸棚の海底に生息し、1mより浅い水域から、水深130mまで見られる。
主な生息環境はサンゴ礁・マングローブの周辺・砂底など。

夜行性。日中は小さな群れを作って不活発。
休息場所は岩棚の下や岩の隙間で、毎日特定の場所に戻る。
夜間は単独で泳ぎまわり、海底の堆積物中から餌を探す。

餌は主に甲殻類・頭足類・ウニ・魚など。吸い込むようにして捕食する。

繁殖

卵胎生。6月半ばから7月初めに交尾が行われる。
胎児は12-14週の間は卵鞘に包まれており、5-6ヶ月の妊娠期間の後に出産する。
産仔数は21-50(平均34)で出生時の大きさは30cmほど。次の出産までには2年間かかる。
雌は223-231cm、雄は214cm程度で性成熟する。

利用

皮膚は非常に丈夫で革製品としての価値がある。肉は生、塩漬けなどで販売され、肝油も利用される。
釣りの対象とはならない。
幼体はアクアリウムでの飼育目的に取引されることがある。

出典



(最終更新 2021年03月24日)