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ポートジャクソンネコザメ
Heterodontus portusjacksoni

和名 ポートジャクソンネコザメ
英名 Port Jackson Shark
学名 Heterodontus portusjacksoni (Meyer, 1793)
ネコザメ目 (Heterodontiformes)
ネコザメ科 (Heterodontidae)
ネコザメ属 (Heterodontus)
保全状況 LC(Least Concern) - 低危険種

説明

ネコザメ目ネコザメ科に属するサメ。
オーストラリアの固有種。
本種がよく見られるオーストラリアの湾"Port Jackson"に由来する。

分布

沿岸
遠洋
沿岸
河口


水深:0m ~ 275m
タスマニアを含む、バイロン・ベイ(ニューサウスウェールズ州)からハートマン・アブロ ルホス(西オーストラリア州)までの南緯30°のオーストラリア大陸棚によく生息している。

特徴

中型(体長 ~165cm)のサメ。
強い性的二形を示し、雌は雄より大きい。

ネコザメ科に共通した特徴として、背鰭前棘、眼上隆起、臀鰭を持つ。
体色は薄褐色か灰褐色。
眼を通る濃色の横帯と、独特な鞍状の濃色帯が体側面に見られる。

前歯は単尖頭で棘状、後歯は臼歯状。
体表面は大きな循鱗に覆われ、非常に荒く頑丈である。

生態

底生性のサメ。
夜行性で、昼間はあまり活発でなく、岩の隙間などに身を潜めて休んでいることが多い。

底生の無脊椎動物を捕食し、特にウニを好んで食べる。
他に甲殻類、貝類、小さな魚類などを食べる。

繁殖

卵生。
年に1回、一定期間を置いて2個ずつ産卵する。
1シーズンの産卵数は10-16個。

成熟サイズは雌で全長70-90cm、雄で55-70cm。
成熟年齢は飼育環境下における観察では、雌で11-14年、雄で8-10年。

卵の周囲にはらせん状のひだが取り巻き、岩の割れ目などに産みつけられた卵を固定する働きをしている。
卵の中の仔魚は10-11ヶ月で孵化し、180-220mmになる。

利用

漁業により混穫されるが、商業的に利用されることはほとんどなく、廃棄される。

出典



(最終更新 2021年10月21日)