ポートジャクソンネコザメ
Heterodontus portusjacksoni
和名 | ポートジャクソンネコザメ |
英名 | Port Jackson Shark |
学名 | Heterodontus portusjacksoni (Meyer, 1793) |
目 | ネコザメ目 (Heterodontiformes) |
科 | ネコザメ科 (Heterodontidae) |
属 | ネコザメ属 (Heterodontus) |
保全状況 | LC(Least Concern) - 低危険種 |
By Mark Norman / Museum Victoria - http://www.fishesofaustralia.net.au/home/species/1982, CC BY 3.0, Link
説明
ネコザメ目ネコザメ科に属するサメ。オーストラリアの固有種。
本種がよく見られるオーストラリアの湾"Port Jackson"に由来する。
分布
水深:0m ~ 275m
タスマニアを含む、バイロン・ベイ(ニューサウスウェールズ州)からハートマン・アブロ ルホス(西オーストラリア州)までの南緯30°のオーストラリア大陸棚によく生息している。
特徴
中型(体長 ~165cm)のサメ。強い性的二形を示し、雌は雄より大きい。
ネコザメ科に共通した特徴として、背鰭前棘、眼上隆起、臀鰭を持つ。
体色は薄褐色か灰褐色。
眼を通る濃色の横帯と、独特な鞍状の濃色帯が体側面に見られる。
前歯は単尖頭で棘状、後歯は臼歯状。
体表面は大きな循鱗に覆われ、非常に荒く頑丈である。
生態
底生性のサメ。夜行性で、昼間はあまり活発でなく、岩の隙間などに身を潜めて休んでいることが多い。
底生の無脊椎動物を捕食し、特にウニを好んで食べる。
他に甲殻類、貝類、小さな魚類などを食べる。
繁殖
卵生。年に1回、一定期間を置いて2個ずつ産卵する。
1シーズンの産卵数は10-16個。
成熟サイズは雌で全長70-90cm、雄で55-70cm。
成熟年齢は飼育環境下における観察では、雌で11-14年、雄で8-10年。
卵の周囲にはらせん状のひだが取り巻き、岩の割れ目などに産みつけられた卵を固定する働きをしている。
卵の中の仔魚は10-11ヶ月で孵化し、180-220mmになる。
利用
漁業により混穫されるが、商業的に利用されることはほとんどなく、廃棄される。出典
(最終更新 2021年10月21日)