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バケアオザメ
Isurus paucus

和名 バケアオザメ (化青鮫)
英名 Longfin Mako
学名 Isurus paucus (Guitart, 1966)
ネズミザメ目 (Lamniformes)
ネズミザメ科 (Lamnidae)
アオザメ属 (Isurus)
保全状況 EN(Endangered) - 絶滅危惧種

説明

ネズミザメ目ネズミザメ科に属するサメ。
アオザメ属に属する現存種は、このバケアオザメとアオザメのみ。

アオザメとよく似ているが、バケアオザメの方が胸鰭が大きい。
捕獲されることは稀で、詳しい生態に関してはほとんど知られていない。

している。全長4.2 m。種小名 paucus はラテン語で「わずかな」といった意味で、バケアオザメの出現率が低いことに由来している。

分布



水深:0m ~ 1752m
世界中の暖海域の外洋に広く分布する。

日本での分布
全域

特徴

最大で全長417 cmに達する。


紡錘型で、吻端は尖る。


アオザメと比べてやや大きい。


第二背鰭と臀鰭は小さい。
尾柄隆起線はよく発達する。
尾鰭はほぼ上下対称な三日月型。
アオザメに対し、胸鰭が長く(頭長と等しいかそれより長い) 、先端は丸みを帯びている。

体色
背側は黒色に近い青色で、腹側に行くにつれて白色になる。
アオザメは口の周囲が白いのに対して、バケアオザメは背側の体色に近い暗青色をしている。


両顎歯はほぼ同形。歯の形状は細い三角形で縁は滑らかであり、副咬頭を持たない。
前歯は他の歯に比べて特に大きい。

生態

世代: 25 ~ 0年

外洋性の硬骨魚類や頭足類などを捕食すると考えられている。
毛細血管の熱交換システムである奇網を持ち。体温を周囲の海水よりも高く保つことができる。

繁殖

卵食型の胎生。
雌は2つある子宮にそれぞれ1尾の胎仔を有する。
出産時のサイズは97-120cm。
成熟サイズは雄で全長205-228 cm、雌で全長約245 cm。

利用

延縄で混獲される。鰭はふかひれとして利用価値が高い。肉も食用になる。
フィニングが資源保護や動物愛護の観点から問題になっている。

出典



(最終更新 2021年05月29日)