オロシザメ
Oxynotus japonicus
和名 | オロシザメ |
英名 | Japanese Roughshark |
学名 | Oxynotus japonicus (Yano & Murofushi, 1985) |
目 | ツノザメ目 (Squaliformes) |
科 | オロシザメ科 (Oxynotidae) |
属 | オロシザメ属 (Oxynotus) |
保全状況 | DD(Data Deficient) - 情報不足種 |

説明
珍しい温帯性のサメ。生物学に関する情報はほとんど得られていない。
限られた地域でのみ報告されている。
他のサメよりも盾鱗が粗くおろし金のようになっていることから和名が付けられている。
また、大きな鼻を持つ顔つきがタヌキに似ていたため、オロシタヌキといった和名も候補に挙がっていた。
分布
日本の限られた地域(駿河湾、遠州灘)
2016年には台湾での捕獲記録がある。
日本での分布
駿河湾、相模湾、沖縄県伊江島沖、茨城県大洗町での捕獲記録がある。
特徴
他のサメよりも盾鱗が粗く、おろし金のようになっている。体色は暗褐色。体高が高く、両背鰭も大きい。
第1背鰭棘は後方にわずかに傾き、第2背鰭の棘先端から第2背鰭先端までの高さは、棘先端から背鰭基底までの垂直高の約2倍であること、噴水孔が卵形で、第2背鰭基底の1.3倍が第1背鰭と第2背鰭の間の長さになることから、他のオロシザメ属の種と区別できる。
最大全長64.5cm。
生態
150〜350mで記録されている。捕獲例が少なく、2014年に駿河湾で水深250mから底曳網に入り、生きたまま揚がった個体が10例目であろうと言われている。そのため、詳しい生態が分かっていない。
2014年に沼津港深海水族館で飼育された際はどの餌にも興味を示さず、9日後に死亡したため、何を食べているかも分かっていない。 雌は少なくとも59cm以上で性成熟することが分かっている。
繁殖
雌は少なくとも59cm以上、雄は54cm以上で性成熟することが分かっている。利用
水族館での短期間の飼育例がある。出典
(最終更新 2021年03月11日)