ジンベエザメ
Rhincodon typus
和名 | ジンベエザメ (甚平鮫) |
英名 | Whale Shark |
学名 | Rhincodon typus (Smith, 1828) |
目 | テンジクザメ目 (Orectolobiformes) |
科 | ジンベエザメ科 (Rhincodontidae) |
属 | ジンベエザメ属 (Rhincodon) |
保全状況 | EN(Endangered) - 絶滅危惧種 |
By Abe Khao Lak - Own work, CC BY-SA 4.0, Link
説明
ジンベエザメ科に属する唯一のサメ。すべての魚類の中で現生最大の種で、鯨類以外での最大の生物。
世界中の熱帯・亜熱帯・温帯の表層海域に広く分布する。動きは緩慢であり、基本的には人にとって危険性の低いサメである。
分布
水深:0m ~ 1928m
世界中の熱帯・亜熱帯・温帯(緯度±30°以内)
日本での分布
関東以南
特徴
体形は紡錘形。体の幅は頭部で最も大きく、通常1.5 m程度。扁平な形の頭部を持ち、その正面の両端(口の端の近く)に小さな眼がある。
横幅が最大で1.5 mほどにもなる大きな口の中には、細かな歯が300-350本、列をなしている。
体色は、腹部は白に近い灰色で、それ以外の全ての部分は色合いが濃く灰青色。
頭部・胸鰭・尾鰭には淡黄色の斑点を、胴部には白い格子の中に淡黄色の斑点が配された独特の模様を持っている。この模様には、個体ごとに個性が見られる。
皮膚組織は分厚く、その厚みは最大値でおよそ10cmにもなる。
生態
プランクトンを主食としている。プランクトンは海面付近に多いため、ジンベエザメも海面近くでほとんどの時間をすごす。
動きは緩慢で、遊泳速度は平均4 km/h[、最大でも13 km/h程度。
性格はいたって温厚で、人が接近しても危険性は低い。
非常に臆病で、環境の変化に弱いため、飼育は難しいとされる。
繁殖
卵胎生。卵はメスの胎内で孵化した後、40 cmから60 cmに達した状態で出産される。約30年で成熟する。
利用
フカヒレは最高級のものとされ、天頂翅と呼ばれ珍重される。水族館において飼育もされている。
ダイバーへの人気も高い。
出典
(最終更新 2021年03月27日)