ヒラガシラ
Rhizoprionodon acutus
和名 | ヒラガシラ |
英名 | Milk Shark |
学名 | Rhizoprionodon acutus (Rüppell, 1837) |
目 | メジロザメ目 (Carcharhiniformes) |
科 | メジロザメ科 (Carcharhinidae) |
属 | ヒラガシラ属 (Rhizoprionodon) |
保全状況 | VU(Vulnerable) - 危急種 |
By Karunakar Rayker from India - Baby Sharks, CC BY 2.0, Link
説明
メジロザメ科に属するサメの一種。ヒラガシラ属では最大で、分布域も最も広い。全長1.1m。体は細く、吻は尖り、眼は大きい。背面は一様な灰色で腹面は白。目の後方に噴水孔がないこと、両顎歯(りょうがくし)に鋸歯(きょし)縁がないこと、上下顎の口角部に短いが明瞭(めいりょう)な溝があることなどが特徴。口角の長い唇褶と、その後方の7-15個の孔で近縁種と区別できる。
個体数は非常に多い。餌は主に小魚。大型のサメや海獣に捕食される。胎生で、雌は一度に1-8匹の仔を産む。繁殖サイクルは地域によって大きく変化する。肉やフカヒレを目的に大量に漁獲されている。オーストラリアを除く生息範囲全体で大量に漁獲されており、過去3世代にわたる急激な減少が報告されている。(2020年)
英名"milk shark"はインドにおいて、本種の肉が母乳の出を促進すると信じられていることによるものである。
分布
水深:1m ~ 200m
東部大西洋からインド太平洋の熱帯域沿岸に分布し、表層から深度200mで見られる。
岸近くの砕波帯から深度200mまでで見られ、砂浜沖の濁った水域を好む。河口に入ることもある。海草の茂みに生息する幼体も見られる。
日本での分布
南日本
生態
世代: 5 ~ 7.4年利用
延縄・刺し網・トロール網・釣りによって漁獲され、肉は生・干物・塩漬けとして販売される。フカヒレや魚粉としても利用される。個体数が多く、分布域全域で地域漁業や商業漁業において重要種となっている。
セネガル・モーリタニア・オマーン・インドでも最も商業的に重要なサメの一つである。
出典
(最終更新 2021年03月03日)