カスザメ
Squatina japonica
和名 | カスザメ (糟鮫) |
英名 | Japanese Angelshark |
学名 | Squatina japonica (Bleeker, 1858) |
目 | カスザメ目 (Squatiniformes) |
科 | カスザメ科 (Squatinidae) |
属 | カスザメ属 (Squatina) |
保全状況 | VU(Vulnerable) - 危急種 |
By RYO SATO from Hamamatsu, Shizuoka, Japan - カスザメのあくび, CC BY-SA 2.0, Link
説明
カスザメ属に属するサメの一種。エイのように平たい体が特徴。
分布
水深:10m ~ 352m
北西太平洋の比較的寒冷な海域に分布し、本州東岸から台湾、日本海南部・黄海・東シナ海・台湾海峡で見られる。
日本での分布
北海道を含む日本海沿岸、本州以南の太平洋沿岸
特徴
体は細く、胸鰭・腹鰭は大きく広がる。背面は明褐色から暗褐色で、四角形の暗色の斑点が密に存在する。
腹面は白く、黒斑がある。
近縁のコロザメとは、2基の背鰭が腹鰭より後方に位置すること、大きな棘の列が背面の正中線上にあること、胸鰭の先端の角度が小さいことで区別できる。
生態
世代: 23 ~ 0年夜行性。
底生で、岩礁近くの砂底でよく見られる。
他のカスザメ類と同様、待ち伏せ型捕食者で、日中は底質に埋もれて過ごすが夜間は活動的になる。
餌は底生魚・頭足類・甲殻類など。
単独か、同種個体と近接して見られる。
繁殖
胎生。近縁種同様に受精卵は卵黄によって成長する。産仔数は2-10で、出産は春から夏。
出生時は22cm程度。雌は80cmで性成熟するが、雄については不明。
利用
肉は食用に、皮は鮫皮として、おろし金や刀剣の鞘としても用いられる。出典
(最終更新 2021年04月14日)