目

メジロザメ目

科

ドチザメ科

属

ドチザメ属

ドチザメ

Triakis scyllium

説明

ロシアから中国までの北西太平洋に生息する、中型のサメ。北西太平洋の固有種。
水深30～150mの大陸棚、岩場や河口にも生息している。

性格は穏便で、積極的に人を襲うことはない。

分布

水深：30m ～ 150m
太平洋北西部。
大韓民国、中華人民共和国、朝鮮民主主義人民共和国、日本、ロシア（ウラジオストク周辺および千島列島南部）

日本での分布
全域

特徴

最大全長は150cm。
体型は細長い流線型。吻はやや長く扁平で丸い。

背側の体色は黒色から灰色で、オリーブや褐色がかることもある。
腹側は白色。
体側に複数の暗色横帯や斑模様が見えることもある。

背鰭はやや後方に位置し、尾鰭は上葉が長く伸びて面積が広い。
頭部には短い2本の鼻弁を備え、口の周りには唇のような皺がある。

生態

世代： 13.3 ～ 0年

底生で、水深30～150mの大陸棚に生息する。
砂地や岩場、河口や浅い湾内の砂、海藻、海草の干潟に生息し、減塩にも耐性がある。

小魚や甲殻類、その他の底生生物を捕食する。
ほとんど単独で行動し、群れることはないが、山形県飛島では5月から7月にかけて多くのドチザメが集まる。

繁殖

卵黄依存型の胎生。
雄は91cm、雌は106cmで成熟する。
出産時のサイズは18cmで、産仔数は10-24尾。
雌の成熟年齢は8.6歳、最高年齢は18歳と推定されている。

単性生殖を行う可能性が示唆されている。

利用

多くの生息地で食用とされる。
日本でも南日本の一部地域では「モダマ」などと呼称し、食用とされることもある。

水族館で展示されたりスキューバダイビングで観察されることもある。

出典